Japanese
English
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頸動脉毬の神經構造に就て
The Innervation of the Carotid Body
津下 健哉
1
Tsuge, Kenya
1
1岡山醫科大學外科教室
1Okayama Medical Univ.
pp.369-373
発行日 1949年11月1日
Published Date 1949/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406200070
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I 緒言
最近我が國に於ては頸動脈毬の外科として本毬の摘出が諸種疾患に著効ありと云われ,あらゆる方面より本毬の研究がなされつゝあるが,其の本態に關しては勿論,其の構造に就いても未だ闡明されざる點が少くない。
今本毬に關する古來の主要文献を一瞥するに,本毬は1743年Hellerにより発見されて以來1種の神經節の如く見做されてGanglionintercaroticumなる名稱が附與せられていたが共の後Lnschka (1863)により詳細なる研究が行われ,氏は本毬は頸動脈間神經叢により支配されて交感神經と密接な關係にある事を認め,其の樣造は腺状を呈すると云い,爲に之をGlandula caroticaと命名し,又Nervendrüse (神經腺)なる語をも用いてる。
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