Japanese
English
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バセドウ氏病に対する頸動脈毬剔出術に就て
On the Extirpation of Carotid-body in Case of Basedow's Disease
末岡 千秋
1
Sensyu SUEOKA
1
1松本醫學專門學校外科教室
1Matsumoto Medical College
pp.318-319
発行日 1951年7月20日
Published Date 1951/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200847
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緒言
昭和17年11月瀬尾・中山教授により「頸動脈毬の外科」が提唱されてより6ヵ年を経過し,其の間各方面より多数の追試成績,基礎的業蹟が発表せられ,其の全貌が明らかにされつつあるのは欣快に堪えない,私も昭和18年9月以降僅少乍ら気管支喘息11例,特発性脱疽2例,レイノー氏病2例,眞性癩癇2例,ハイネメヂン氏病1例,バセドウ氏病4例計22例の自家例を得,最近は当教室にて多数の喘息患者に接しつつあるが,特にバセドウ氏病に就ては,昭和19年9月桐原外科在局中偶々中西助教授の御指導に依り,本病の甲状腺腫欠如例の治療に本手術を著想して著効を認めた症例を,同年11月名古屋外科集談会で発表し,併せて本病に対する應用を示唆した.其の後地方の病院勤務中軽症2例,当教室にて重症1例を経驗する機会を得たので,茲に自家症例を報告して聊か考按を試みたいと思う.
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