Japanese
English
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頸動脈毬摘出後の偶発症例3例に就て
On the Three Accidental Cases After Glomusectomy (extirpation of carotid)
開 誠
1
Makoto HIRAKI
1
1九州大學醫學部第二外科教室
1II nd Surgery of Kyushu Univ.
pp.236-237
発行日 1951年5月20日
Published Date 1951/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200818
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緒言
気管枝喘息,特発性脱疽,レノー氏病,其の他の種々の植物神経系統失調疾患等に対し頸動脈毬及び該附近部に手術的操作が加えられる樣になつて以来諸家に依り多数の手術例が報告せられる樣になつた.而して時に頸動脈毬状並びに其の附近操作後に起つた偶発症例の報告に接する事がある.柳教授も診断と治療誌上(36卷,11号昭23)に,中山教授は現今迄1000例以上の頸動脈毬摘出を行い,1例の死亡例もないと云われるに反し,近時本手術による死亡例を散見するのは一考を要する問題であると述べているが,頸動脈毬並びに洞神経手術理論の解説に猶不充分の点のある今日,余は期かる偶発症例に就て考察する事も亦頸動脈毬外科の進歩のために必要な事ではないかと考え,偶々本手術後の偶発症例3例を経驗したので,之を敢て報告し識者の御参考に供する次第である.
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