Japanese
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研究と報告
DSM-Ⅲ多軸評定の有用性—その1.心理的社会的ストレスの強さの評定と主診断との関係
Usefullness of DSM-Ⅲ Multi-axial Evaluation (1): Evaluation of the scverity of psychosocial strcssors and its relation to major diagnosis
安屋敷 和秀
1
,
高橋 三郎
1
,
高橋 清久
1
,
花田 耕一
1
,
中村 道彦
1
Kazullide Ayajiki
1
,
Saburo Takahashi
1
,
Kiyohisa Takahashi
1
,
Koichi Hanada
1
,
Michihiko Nakamura
1
1滋賀医科大学精神医学講座
1Department of Psychiatry, Shiga Univcrsity of Medical Science
キーワード:
DSM-Ⅲ
,
Multi-axial system
,
Axis IV
,
Psychosocial stressor
Keyword:
DSM-Ⅲ
,
Multi-axial system
,
Axis IV
,
Psychosocial stressor
pp.1103-1109
発行日 1986年10月15日
Published Date 1986/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405204222
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抄録 入院例313名中,主診断がDSM-Ⅲ診断の,いわゆる機能性精神病患者229名につき,第4軸の頻度分布の第1軸診断別特徴を調べた。
(1)精神分裂性障害ではストレスなしと評定されるものが多く(64%),大うつ病は中等度以上のストレス(コード4以上)の後に発症するものが多く(63%),双極性感情障害は,ストレスなしと中等度以上のストレスの後に発症するものとが50%ずつで,神経症圏では,軽いストレス(コード2,3)の後に発症する傾向にあった。
(2)精神分裂性障害の下位分類(病型分類)内では著明な差異がなかった。
(3)大うつ病の病型分類では単一エピソードよりも反復性でストレスなしのものが多かった。しかし,ストレスの強さは精神症状の重症度に影響を及ぼさなかった。
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