特集 研究をめぐって
検査と評定尺度について
中司 利一
1
1都立心身障害者福祉センター
pp.183-188
発行日 1972年6月9日
Published Date 1972/6/9
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518104224
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検査と評定尺度についての研究の勧め
理学療法と作業療法は,医学やリハビリテーションにおいて,今後の発展が特に期待されている重要な領域であると思われる.しかし,そのためにはさらに多くの実践と研究がつみかさねられなければならないであろう.理学療法士や作業療法士が行なう研究にはさまざまなテーマが考えられるが,検査や評定に関する研究もきわめて大事である.
検査と評定は,従来ややもすると,goodとかpoorとかレッテルをはるためだけに用いられると考えられたり,研究発表のための資料の整理に使われるようなことが多かったようである.たとえそれらが積極的に利用された場合でも,治療や訓練とは結びつけられることなしに,その結果はそれだけで終わってしまうことがなきにしもあらずであったと思われる.
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