--------------------
編集後記
T. K.
pp.310
発行日 2013年3月15日
Published Date 2013/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405102420
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
東日本大震災から2年が経過しようとしている。あまりにも甚大で広域にわたる被害のために復興は予想以上に遅れている。大局的な視点と綿密な計画のもとに,復興に向けて弛まず努力し続け,適切に振り返りを行い修正していくという方針が円滑に進んでいないように思える。災害直後の高揚した時期が過ぎた後から今日までの間に現場ではどれほどの困難が存在しているのか想像することはとてもできない。できるだけ早く復興が軌道に乗って欲しいものである。安部内閣に頑張ってもらいたい。
本号では東日本大震災・福島第一原発事故と精神科医の役割―第3回として「東日本大震災以後の岩手医科大学におけるこころのケア活動について」を掲載した。全国的なこころのケアチームの応援を受けながら岩手県災害医療支援ネットワークが構築された後,岩手県こころのケアセンターの設置とその活動へと移行が行われてきたことが分かりやすく記されている。しかしさまざまな問題が山積しているようである。この連載は読者の皆さんに現場の声を伝える重要な企画であると考えている。
Copyright © 2013, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.