Japanese
English
綜説
上気道の生理—気道防御反射と気道維持機構
Upper Airway Physiology: Airway protective reflexes and mechanisms of airway maintenance
磯野 史朗
1
,
西野 卓
1
Shiroh Isono
1
,
Takashi Nishino
1
1千葉大学医学部麻酔科
1Department of Anesthesiology, Chiba University School of Medicine
pp.469-475
発行日 1998年5月15日
Published Date 1998/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404901690
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上気道には保温・加湿,発声,臭覚,嚥下,気道防御,気道保持など様々な機能が備わっている.これらの機能は多かれ少なかれ何らかの形で呼吸と関連しているが,特に気道防御と気道保持機能は生命維持のためには最も重要な機能と考えられている.これらの機能の低下は誤嚥,乳児突然死症候群,睡眠時無呼吸症候群など臨床でもしばしば遭遇する疾患の病態と深い関連性があるものと考えられている.
本稿では気道防御と気道保持に焦点を合わせ,生理学的基礎および最近の臨床における知見を概説する.
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