Japanese
English
解説
気道反射の受容器と反射効果
Airway reflexes and their receptors
西野 卓
1
,
本田 良行
1
Takashi Nishino
1
,
Yoshiyuki Honda
1
1千葉大学第2生理学教室
12nd Dept. of Physiology, Chiba Univ.
pp.346-351
発行日 1982年4月15日
Published Date 1982/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203955
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高等哺乳動物はその生命を維持するために絶えず呼吸運動を行い大気を肺内に取り入れ必要な酸素を摂取している。この場合,大気は鼻腔,咽頭,喉頭,気管およびその分枝からなる気道を通して肺胞内に到達するが,気道は単なる導管の役割を果すのではなく,呼吸運動に伴って起こる可能性のある異物の肺内部への侵入を防止するというきわめて重要な役割も果している。気道に備わる種々の神経反射の僅かな機能低下が生体にとってきわめて重大な結果を招くことは紛れもない事実である。にの事から気道反射は肺を防御する上で最も重要なものと考えられるが,その生理的機能や調節機構に関する基礎的および臨床的研究は未だに十分とは言い難い。以下,気道反射について最近の知見を交えて概説したい。
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