Japanese
English
特集 心不全と気道閉塞
心不全における気道過敏性
Bronchial Hyperresponsiveness in Patients with Congestive Heart Failure
佐々木 文彦
1
,
石崎 武志
1
Fumihiko Sasaki
1
,
Takeshi Ishizaki
1
1福井医科大学第三内科
1The Third Department of Medicine, Fukui Medical School
pp.19-25
発行日 1997年1月15日
Published Date 1997/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404901398
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はじめに
気道過敏性とは,種々の刺激に対する気道攣縮の起こりやすさを示し,気管支喘息に特有な病態であると考えられてきた.しかしながら近年,うっ血性心不全患者においてもメサコリンやアセチルコリンなどの非特異的気道収縮物質に対する気道過敏性が中等度亢進しているとの報告がなされ,特に喘息発作に類似した夜間発作性呼吸困難の発現機序に関連して興味が持たれている.
本稿ににおいては,心不全患者における気道過敏性に関する研究の現況を自験例を含めて紹介するとともに,心不全における気道閉塞の日内変動と気道過敏性との関連について考察したい.
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