Japanese
English
特集 呼吸機能の正常値と予測式
気道過敏性のテスト
Sensitivity and reactivity of the airway
飛田 渉
1
,
滝島 任
1
1東北大学医学部第1内科
pp.545-549
発行日 1982年5月15日
Published Date 1982/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204002
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高齢者人口の増加に伴ない,慢性閉塞性肺疾患が増加の傾向をたどっている今日,種々の呼吸器疾患における気道過敏性の検出は気道病変の病態生理の解明ならびに診断と治療上重要な課題となっている。特に気管支喘息では気道の過敏性に基づく気道狭窄の可逆性変化が診断基準の一つである。しかしながら気道過敏性のメカニズムにはなお不明な点が多く,検査法や評価法についても各施設により多種多様で,気道過敏性の定量的比較は困難を極めている。最近,Chaiら1)による気道過敏性検査のスタンダードテクニックが提唱され,検査法の統一化が試みられているが,まだ一般的でない。本稿では諸家の成績に加え,最近著者らが開発した気道過敏性検査装置(以下アストグラフ)2〜5)による成績について言及する。
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