Japanese
English
綜説
気道過敏性
Bronchial hypersensitivity
飛田 渉
1
,
佐々木 孝夫
1
,
滝島 任
1
Wataru Hida
1
,
Takao Sasaki
1
,
Tamotsu Takishima
1
1東北大学医学部第1内科
11st Dept. of Int. Med., Tohoku Univ.
pp.108-116
発行日 1978年2月15日
Published Date 1978/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203153
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慢性閉塞性肺疾患,特に気管支喘息では,気道の過敏性に基づく気道狭窄の可逆性変化が診断上のcriteriaの一つとなっている1)ため,気道過敏性を検出する事はきわめて重要である。
気道過敏性については"Bronchial hypersensitivity""Bronchial hyperreactivity","Bronchial hyperirritability"と諸家により異なった表現がなされている2,3)が,いずれも何らかの内因性,外因性刺激に対し,気道狭窄が起こりやすい状態を示すと考えられる。気道狭窄をきたす因子として,気管支平滑筋のspasm,気管支粘膜の浮腫,腫脹,気管支腺の粘液分泌亢進などがあげられるが,気道過敏性の主体は気管支平滑筋のspasmによると考えられる。しかしながら,気道過敏性を機能的に検出する方法は未だ確立していない。
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