今月の主題 慢性閉塞性肺疾患
技術解説
気道過敏性検査
石井 宗彦
1
,
佐々木 英忠
2
,
滝島 任
2
Munehiko ISHII
1
,
Hidetada SASAKI
2
,
Tamotsu TAKISHIMA
2
1東北大学医学部第一内科
2東北大学医学部内科
pp.1130-1136
発行日 1982年10月15日
Published Date 1982/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542911664
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安静換気時にメサコリンエロゾルを吸入しながら呼吸抵抗を連続記録する新しい気道過敏性検査法を紹介する.従来のような非連続的測定法と異なり,検査時間もたかだか15分間と短く,被検者に対する負担が少ない.また,呼吸抵抗を連続記録しているため安全性にも優れている.用量—反応曲線のパターンから,気管支喘息,気管支炎の鑑別が可能である.従来法〔ドシメーター(用量計)法〕との比較検討より,従来法との対応も可能であり,特に本検査法の簡便性と安全性は,一般病院での臨床応用やスクリーニングテストに適している.
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