Japanese
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解説
医学研究における疫学,統計学的考え方(その4)—検査の特性の評価—多群間の比較の考え方
Epidemiology and Biostatistics in Medical Research, vol 4.:Validity and Reliability, Multiple Comparison
桑原 洋一
1
,
斉藤 俊弘
1
,
稲垣 義明
1
Yoichi Kuwabara
1
,
Toshihiro Saito
1
,
Yoshiaki Inagaki
1
1千葉大学医学部第三内科
1The Third Department of Internal Medicine, School of Medicine, Univercity of Chiba
pp.557-563
発行日 1992年6月15日
Published Date 1992/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404900487
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検査の特性の指標とその解釈
検査の特性は大きく分けて,validity(正確性)とreliability(信頼性)の2つの指標により評価される.validityは真の事柄に対して検査結果がどれだけ一致しているかの尺度であり,正確な診断能力といいかえることができる.reliabilityは,検査の安定性すなわち,その検査をくり返した場合どの程度再現性があるかという尺度である.reliabilityは複数の検査結果の評価のみでなく,判定を行う検者の診断の安定性の問題も関わってくる.すなわち,ラジオアイソトープによる画像診断のように1つの結果に対して異なる検者間で診断の不一致が起こる,また,同一検者でも二度の判定でくい違いが起きる時などの評価の尺度ともなる.
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