Japanese
English
装置と方法
核聴診器
Nuclear Stethoscope
稲垣 義明
1
,
斉藤 俊弘
1
,
清水 正比古
1
Yoshiaki Inagaki
1
,
Toshihiro Saito
1
,
Masahiko Shimizu
1
1千葉大学医学部第3内科
13rd Dept.of Int. Med., Chiba Univ.
pp.609-613
発行日 1983年6月15日
Published Date 1983/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204239
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放射性同位元素(RI)を用いた各種の心機能検査,いわゆる心臓核医学は主に,シンチレーションカメラとミニコンピューターを用いた画像処理技術を中心に発達し,循環器疾患の日常検査として普及しつつあるが,大がかりで高価な装置を必要とするため,情報精度の高い反面,簡便さの点では問題がある。
ここでのべる核聴診器は従来の方法であるプローブを用いた心放射図法(RCG)にマイクロコンピューターを用いたデータ処理を組み合わせ,画像処理に依存せず,簡便かつ短時間に心機能測定を行なう装置である1)〜6)。左心室の容量曲線,駆出分画EF,などがシンチカメラとミニコンピューターを用いる方法に比べて,非常に簡便かつ短時間にえられ,装置も小型であり,各種の心疾患の心機能検査,とくに,変化する病態や,負荷試験などのモニターとして有用である。
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