Bedside Teaching
Nehb誘導
稲垣 義明
1
,
斉藤 俊弘
1
Yoshiaki Inagaki
1
,
Toshihiro Saito
1
1千葉大学医学部第3内科
13rd Dept. of Int. Med., Chiba Univ.
pp.1087-1091
発行日 1978年11月15日
Published Date 1978/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203274
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心電図誘導法には,通常用いられている標準12誘導,すなわち,I, II, III, aVR, aVL, aVF, V1〜V6に加えて,種々の補助的誘導法がある。ここでとりあげる,Nehb誘導法もその一つである。この誘導法は,Goldberger誘導法およびWilsonの単極胸部誘導法がまだ一般化されていなかった1938年,Nehb1,2)により"小心三角形Kleines Herzdreieck"胸部誘導法として紹介された双極誘導法である。今日,この誘導法はあまり広く用いられておらず,文献3,4)も少いが,われわれの教室では十教年前より,斎藤十六前教授の指導により現在までroutineに使用している。とくにNehbのD誘導は標準12誘導とは異る投影線を示すのが有用である。
以下,Nehb誘導法について概説する。
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