Japanese
English
Bedside Teaching
肺血管障害と過換気
Lung vascular damage and hyperventilation
金沢 実
1
,
藤島 清太郎
1
,
鈴木 幸男
1
,
黒田 道郎
1
,
川城 丈夫
1
Minoru Kanazawa
1
,
Seitaro Fujishima
1
,
Yukio Suzuki
1
,
Michiro Kuroda
1
,
Takeo Kawashiro
1
1慶應義塾大学医学部内科学教室
1Department of Medicine, School of Medicine, Keio University
pp.151-156
発行日 1988年2月15日
Published Date 1988/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404205195
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肺血管障害には肺血栓塞栓症,各種の肺血管炎,原発性肺高血圧症など疾患単位としてほぼ確立されたものと,肺水腫,肺高血圧,肺胞出血などのように種々の疾患に伴うものがある。本稿ではこれら多くの肺血管障害に共通してみられる状態の一つである過換気を取り上げた。過換気とは生理学的に肺胞換気量が代謝要求を上回る状態を意味し,恒常状態であればPaCO2が低下することである。肺血管障害における過換気の機序は多彩であるが,症例として提示した肺水腫と肺塞栓症に関連させ解説する。
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