Japanese
English
装置と方法
換気力学的因子解析システムの開発と応用
Development and application of pulmonary mechanical properties analysing system
神辺 真之
1
,
安田 信正
1
,
坪倉 篤雄
1
,
有田 浩之
2
Masayuki Kambe
1
,
Nobumasa Yasuda
1
,
Tokuo Tsubokura
1
,
Hiroyuki Arita
2
1広島大学医学部付属病院検査部
2国立大竹病院内科
1Department of Clinical Pathology, Hiroshima University School of Medicine
2Department of Internal Medicine, National Ohtake Hospital
pp.1465-1469
発行日 1985年12月15日
Published Date 1985/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204789
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呼吸は横隔膜や胸郭筋の動きによって,胸腔内に圧力の変化を生じ,肺を伸び縮みさせることによっておこなわれる。このように呼吸は肺を動かす力と肺の動きを示す換気量との関係のような力学的関係が主である。すなわち肺は粘弾性体であり,気道抵抗に代表される粘性と肺コンプライアンスに代表される弾性の両方の性質を持っている。気道抵抗や肺コンプライアンスは換気力学的因子(メカニックス)とも呼ばれ,主に力学的におこなわれる呼吸の状態を反映する重要な因子である。とくに各種呼吸器疾患による呼吸機能障害を顕著にあらわす因子である。したがって,これら換気力学的因子を測定することは臨床的に意義がある。そこで,著者らは総合的に換気力学的因子を測定,解析できるシステムを開発し,臨床に応用することを目的に研究をおこなったので報告する。
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