Japanese
English
装置と方法
呼吸器疾患診断のための人工知能の応用
Application of artificial intelligence for the diagnosis of respiratory diseases
神辺 真之
1
,
坪倉 篤雄
1
,
小早川 隆
2
,
藤原 謙太
2
,
河瀬 徹
2
,
池田 秀人
3
,
大友 正英
3
Masayuki Kambe
1
,
Tokuo Tsubokura
1
,
Takashi Kobayakawa
2
,
Kenta Fujiwara
2
,
Tohru Kawase
2
,
Hideo Ikeda
3
,
Masahide Ohtomo
3
1広島大学医学部付属病院検査部
2広島大学医学部付属病院第2内科
3広島大学総合情報処理センター
1Department of Clinical Pathology, Hiroshima University, School of Medicine
2Department of Internal Medicine, Hiroshima University, School of Medicine
3Information Processing Center, HiroShima University
pp.61-64
発行日 1984年1月15日
Published Date 1984/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204373
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医師は患者さんを診察する際に,脳裏に診断論理を描きながら診察する。治療方針を決定する際にも,しばしば治療方法の詳細を教科書や医学辞典で確認して決める場合が多い。医師の診療行為およびその周辺には,診断論理や治療方法,検査手技など医学に関する知識をはじめ,豊富に知識が存在するのが特色である。いわゆる"医療システム"が神聖だとか,複雑だといわれる所以である。
Feigenbaumは知識工学(Knowledge Engineering)の概念を確立した1)。このKnowledge Engineeringの手法を用いた人工知能(Artificial Intelligency,AIと略す)がShortliffeらによって開発されたシステムMYCIN2)(敗血症や髄膜炎など感染症の診断および病原菌の同定,治療法に関する論理,いわゆる知識をコンピュータ処理したシステム)にも見られるように,医学領域にも,その知識処理に応用されつつある。そこで著者らも呼吸器疾患の診断や治療に役立てる目的で,医療用人工知能(医療用コンサルテーションシステムとも呼ぶ)を開発中なので,その大要を報告する。
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