Japanese
English
特集 肺機能検査による病変部位診断の可能性
換気力学的検査
Physiological Diagnosis by Lung Mechanics
鈴木 俊介
1
Shunsuke Suzuki
1
1横浜市立大学医学部第一内科
1First Department of Internal Medicine, Yokohama City University School of Medicine
pp.575-579
発行日 1996年6月15日
Published Date 1996/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404901265
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換気力学とは
呼吸運動を力学的側面からみたものが換気力学(mechanics,メカニックス)であり,圧力pres—sure(P),気流量flow(V),換気量(肺気量)vol—ume(V)の3要素で呼吸運動を表すことができる.肺と胸郭の運動はそれぞれの弾性収縮力(elastic recoil pressure,Pe1),抵抗(resistance,R),慣性(inertance,I)の3つの物理的な性質から決定される.しかし,通常の呼吸運動では周波数は10Hz以下であり,慣性に要する力Pinは無視できる.
弾性収縮力を表す指標はコンプライアンス(compliance,C)である.一定の圧力変化に対する肺気量の変化(volume)で,C=Δ/ΔP(L/cmH2O)と表される.通常はFRCで測定する.
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