Japanese
English
解説
心機図と心エコー図の組合せ記録(UCGポリグラフィー)による弁膜症の診断的価値について—(1)総論篇
Diagnostic importance in valvular heart disease using UCG-polygraphy. :Part1
沢山 俊民
1
,
川井 信義
2
Toshitami Sawayama
1
,
Nobuyoshi Kawai
2
1川崎医科大学循環器内科
2清恵会病院循環器科
1Division of Cardiology, Department of Medicine, Kawasaki Medical School
2Department of Cardiology, Seikeikai Hospital
pp.603-608
発行日 1983年6月15日
Published Date 1983/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204238
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
心機図(ここでは心音図,心尖拍動図,頸動脈波などを組み合わせて記録した波形を指すが,今回は心音図は対象としない)は元来,生理学的異常(physiological abnormalities)を把握する非観血的検査法の一つとして重要であるが,解剖学的異常や構造上の異常(anatomic—al or structural abnormalities)を把握するには無力である。これに反して,心エコー図(Mモード図と断層心エコー図—Bモード図)は,とくに解剖学的異常をよく評価できる検査法として不可欠である。
私共は,精密検査の対象となるすべての心疾患患者に対して必ず両検査法を施行し,ときには,両者を同記して(UCGポリグラフィー),各々の限界を相おぎないつつ患者ケアーの上で重要な情報源としている。
Copyright © 1983, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.