Japanese
English
Bedside Teaching
間歇性跛行
Intermittent Claudication
大橋 重信
1
,
三島 好雄
1
Shigenobu Ohashi
1
,
Yoshio Mishima
1
1東京大学医学部第1外科
11 st Dept. of Surgery, Univ. of Tokyo
pp.165-171
発行日 1981年2月15日
Published Date 1981/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203721
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
間歇性跛行という言葉は最初1831年に獣医であるBoullay3)が荷を引く馬ではじめて観察し,脚の動脈閉塞が原因であると報告して以来,動脈閉塞の為に下肢の筋群が歩行することによって虚血状態に陥り,疼痛を生じて歩行不能となり,静止・休息することによって短時間で軽快する状態に用いられるようになった。その後運動—疼痛—静止—回復のサイクルを示す全ての周期的現象に対しても適用されている9)。
動脈閉塞以外,即ち静脈系,リンパ系,神経系,骨,関節などの疾患にもこれに類似した所見が認められ(表1),注目されて来たが,これらは容易に真の動脈性跛行と区別されることが多く,pseudo claudicationと呼ばれている。したがって間歇性跛行について考察するには動脈性とそれ以外のものと区別するのが妥当であろう。
Copyright © 1981, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.