Japanese
English
綜説
先天性心疾患の非観血的総合診断—心エコー図による心構築異常の診断
Noninvasive diagnosis of complex heart disease:Echocardiographic diagnosis of abnormal cardiac structures
長井 靖夫
1
Yasuo Nagai
1
1いわき市立総合磐城共立病院小児科
1Dept. of Pediatrics, Iwaki Kyoritsu General Hospital
pp.1224-1237
発行日 1980年11月15日
Published Date 1980/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203661
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先天性心疾患の診断の複雑さは,内臓心房位,心室位,大血管位といった心構造上のMajor segmentを胸部X線,心電図,心音図などでは確実にできないところにあった。しかし,Mモード心エコー図(M-UCG)1〜3)の導入に端を発し,断層心エコー図(UCT)4,5)に至り,Major segmentの診断は容易となり,高度の診断技術を要さずとも"複雑"心奇形という言葉は"複合"心奇形という表現に変化した。
我が国における先天性心疾患へのUCGの応用は平田6),福重7)らに始まり,数年のうちにM-UCG,UCT,コントラスト法,Strip chart記録による心機能の評価と飛躍的な進歩をとげている。ここでは,M-UCG,UCTについて主にのべ,コントラスト法,心機能についての詳細は割愛した。教科書も多くでているのでそちらを参照されたい8〜11)。
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