巻頭言
心疾患と妊娠
近藤 瑞香
1
1東京女子医科大学付属日本心臓血圧研究所
pp.1223
発行日 1980年11月15日
Published Date 1980/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203660
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現代の循環器内科医をこころざす者は,不整脈,虚血心,心機能等に関し興味をもち,情熱をかたむける。しかし循環器内科医としての日常臨床は,個人の感興をよぶことだけを選んではおられない。
循環器医師であれば,心疾患患者の妊娠・分娩に関する相談は必ずうけるであろう。これは,妊娠・分娩はもとより,育児期,更に長期予後まで考慮する必要があり,医学的に問題を多くかかえる者程,医学的適応だけではかたづけられない面をもつもので,医師としては困惑することがしばしばである。
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