特集 ホスピタリストのための画像診断—①胸部・縦隔編
【各論(循環器疾患)】
10.虚血性心疾患—非観血的な画像診断の役割
倉田 聖
1
Akira KURATA
1
1愛媛大学医学部附属病院 放射線科
pp.271-285
発行日 2020年6月1日
Published Date 2020/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900782
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狭心症の診断に心筋虚血の評価は不可欠である。心筋虚血の広がりと重症度を評価することは,その後の治療方針や予後に影響する。症状から狭心症が疑われる症例において負荷検査が安全・適切に行われるには,簡便性,侵襲性,検査効率を考慮しながら,①負荷検査が可能かどうか全身状態を評価し,②同様の症状を呈する非心臓疾患・非冠動脈疾患がないか検索する必要がある。本稿では,心不全と慢性冠動脈疾患のガイドラインに沿って,診断アルゴリズムにおける非観血的な画像診断の役割について概説する。
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