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特集 心臓・大血管の超音波診断
先天性心疾患のEchocardiogram—形態異常と心区分の内的つながりの検討
Echocardiogram in congenital heart disease--Morphological anomaly and internal relation of intracardiac segment
長井 靖夫
1
Yasuo Nagai
1
1東京女子医科大学日本心臓血圧研究所
1Heart Institute of Japan, Tokyo Women's Medical College
pp.899-908
発行日 1975年10月15日
Published Date 1975/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202821
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心血管系を主要な発生学的区分ごとに分析し,ついでおのおのの組み合せと内的つながりを考える(心血管区分分析法,Segmental approach)ことにより,複合心奇形でも理論的,形態学的に診断することが可能である1)−6)。軟部組織内部の形態を知ることができる。Echocardiography (UCG)はこの心血管区分分析法を考える上で非常に有用な方法であることが予想されるv。われわれは先天性心疾患にUCGを施行するさい半月弁と房室弁を基準として6方向のM-mode scanをおこなっている。これにより,心室と心室中隔と大血管の関係,大血管の騎乗所見,弁下部円錐筋部の所見,房室弁の位置,半月弁相互の位置関係を知り心区分の内的つながりの解析が可能であり,6方向のM-mode scanは非常に有用な方法と思われるのでここで紹介したい。
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