特集 心エコー計測/抽出のコツ,身につけたい考え方/進め方
Ⅱ 身につけたい考え方/進め方
3 病気を識る,病気を診る o. 先天性心疾患 ① 先天性心疾患の心エコー図診断の基本
瀧聞 浄宏
1
1長野県立こども病院循環器小児科
キーワード:
先天性心疾患の心エコー
,
左右短絡
,
右左短絡
,
肺血流増加
,
肺血流減少
Keyword:
先天性心疾患の心エコー
,
左右短絡
,
右左短絡
,
肺血流増加
,
肺血流減少
pp.216-223
発行日 2021年11月1日
Published Date 2021/11/1
DOI https://doi.org/10.18885/HV.0000000751
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先天性心疾患は,軽症のものを含めると100人に1人が発症する,“まれではない”心臓病である。一部の複雑性の先天性心疾患を除けば,おおよそ健常者と同じような生活,生命予後が期待できるまでになっている。成人先天性心疾患患者数は,近年45万人に達し,年間4〜5%の増加をしている。循環器内科医や心エコー図検査技師は,今後ますます多くのこれらの患者を診ることとなり,その診断の入り口となる先天性心疾患の心エコー図検査に習熟することは緊迫した問題である。本稿では,先天性心疾患の病態に基づいた心エコー診断の基本的なアプローチとして,主に短絡の概念を基に述べてみたい。
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