装置と方法
Bodyplethysmography
杉山 吉彦
1
Yoshihiko Sugiyama
1
1日本光電工業株式会社
1Nihon Koden K.K.
pp.269-275
発行日 1979年3月15日
Published Date 1979/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203333
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I.Bodyplethysmographの型式
Bodyplethysmograph (以下BPと略)は,肺内気量の測定あるいは気道抵抗の分離測定(更に高度の応用として肺血流量の測定)などに有効な方法として従来主として研究室レベルで使用されて来た。しかし近年,肺機能検査の質の向上に伴い,BPのルーチン・レベルでの使用の傾向が強まっている。これと共に,BPは,従来の研究者がボックス,トランスジューサ,あるいは増幅・記録系を寄せ集めて作るものから,全体としての特性を吟味しながらインテグレートしたものとしての,いわゆるシステムとしての商品として市場に現われるようになった。従来,BPといえばDuBoisら1)によるpressure型,Mead2)によるvolume型の二つに分類できたのであるが,最近では,その両方の特長を兼ね備えたといわれるpressure-volume型(あるいはflow型)と呼ばれる新しい型も出現している。
図1(a)は,BPによる気道抵抗の,(b)は肺内気量の,それぞれ測定のプリンシプルを示す図である。(a)で,密閉されたボックス内におかれたピストンと,一端に抵抗のついた孔のあるシリンダは,肺気道系を模したものである。
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