Japanese
English
紹介
浜松市リハビリテーション病院における自動車運転再開支援
The role of support by Hamamatsu City Rehabilitation Hospital for drivers with brain lesions
昆 博之
1
,
岡村 千紗子
1
,
上杉 治
1
,
植田 正史
1
,
垂下 直樹
1
,
杉山 善彦
1
,
伊奈 杏都
1
,
秋山 尚也
1
,
藤島 一郎
1
Hiroyuki Kon
1
,
Chisako Okamura
1
,
Osamu Uesugi
1
,
Masashi Ueda
1
,
Naoki Tareshita
1
,
Yoshihiko Sugiyama
1
,
Akitsu Ina
1
,
Naoya Akiyama
1
,
Ichiro Fujishima
1
1浜松市リハビリテーション病院リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation, Hamamatsu City Rehabilitation Hospital
キーワード:
自動車運転
,
高次脳機能障害
,
実車評価
,
条件付き免許
Keyword:
自動車運転
,
高次脳機能障害
,
実車評価
,
条件付き免許
pp.443-447
発行日 2023年4月10日
Published Date 2023/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202805
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要旨 浜松市リハビリテーション病院では2008年から自動車運転支援チームを組織し,自動車運転リハビリテーションに取り組んでいる.運転再開に関して統一された基準がないことや運転が困難と判断された患者の不便な生活,家族の負担などいまだ課題も多いが,症例の蓄積や新しい評価modalityの活用などにより科学的なリハビリテーションを施せるようになってきた.統計を取り始めた2012〜2020年までの9年間で1,013例の運転再開支援を施行し,運転再開率は67.6%で国内の報告より高い結果となった.初回評価で運転再開不可となった症例について,再評価を繰り返すことで一定の訓練効果があったと考えられた.運転再開の可否は患者の利害に直結しているが,安全な交通社会を築くことも社会正義を実践すべき医療者の責務であり,常に中立な態度で臨まなくてはならない.
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