座談会
稀釈法の問題点
香取 瞭
1
,
笹本 浩
2
,
種本 基一郎
3
,
中西 淳雄
4
,
藤本 淳
5
,
横山 哲朗
6
,
細野 清士
2
1東北大
2慶大
3神戸医大
4東大
5大阪成人病センター
6慶大内科
pp.273-285
発行日 1965年4月15日
Published Date 1965/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201434
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I.指示薬(Indicator)の問題点
1.色素
司会(細野) 稀釈法が医学に使われ出したのは,文献によると1700年代ですね。Stewartが,血流量血管容積を測る理論を発表してから急速に発達したと思います。indicatorもStewartは初め食塩水を使ったのですが,それがいろいろな色素になった,Vital redとか,congo redとか。T−1824(Evans blue)ができて,非常に簡便になって,それで稀釈法が発達したと思います。稀釈法の問題点のうちで,まずindicatorについて,—indicatorはいろいろありますが,一番多く使われているのは色素で,稀釈法すなわち,色素稀釈法といわれるくらいですが,その色素について,香取先生からお願いします。
香取 色素の種類はいろいろありますが,色素法を発展させたのは,なんといっても,Evans blueですね。私共は4年位前までは,もっぱらEvans blueでしたが,最近では,coomassie bluleとindocyanine green(cardiogreen)を使っています。
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