Senior Course 生理2
色素稀釈法による心拍出量の測定
香取 瞭
1
1東北大第1内科
pp.103
発行日 1971年1月15日
Published Date 1971/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907081
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色素(Indocyanine green,ジアグノグリーン-第一化学)を静脈系に注入し,動脈系で色素稀釈曲線を記録,心拍出量を計算する.本法はFick直接法とともに心拍出量を測定する最も信頼されている方法である.(1)単一急速注入法と,(2)定速持続注入法に分けられるが,臨床的にはもっぱら前者が用いられている.
(1)単一急速注入法:図1のようなモデルでAに色素Imgを注入しその稀釈曲線をBで記録し,流量Qは一定でRの室内で色素の稀釈が完全でしかも再循環がないと仮定すると,Bにおける色素濃度C(mg/l)は注入時よりの時間tの経過に従い変化するから,
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