Japanese
English
装置と方法
色素稀釈法の装置
Instrument for Dye Dilution Technique.
藤本 淳
1
Kiyoshi Fujimoto
1
1大阪成人病センター
1Center for Adult Diseases, Osaka.
pp.289-293
発行日 1965年4月15日
Published Date 1965/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201435
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はじめに
指示薬稀釈法は血流中に指示薬を注入すると,指示薬が血流に混和され次に稀釈されながら末梢へと送られてゆくが,その状態より血流量および血液量を知る検査法である。この方法を行なうために準備する装置は指示薬の注入器と,末梢での指示薬濃度を検出する器具とが必要である。使用される指示薬は血液とよく混和するものであるが,血流外へ物理的化学的に流出しないものが選択される。このうち臨床の実際で最も広く利用されているものは色素を用いた方法である。今回は色素稀釈法に使用される装置について紹介する。この方法は開発された当初は末梢部での色素濃度の変化を知るのに時間的に採血を行なって測定したが,その後オキシメーターを利用して行なわれ,最近ではdensitometerを用いて連続的に記録が行なえる専用装置が発売されている。製品としては外国製ではGilford社,Cambridge社,Kipp社のものが輸入されているし,国産品ではエルマ光学がDye Densitographを完成し発売されている。ここでは国産品を中心に装置の概要を述べる。
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