Japanese
English
特集 稀釈法
綜説
稀釈法の臨床
Clinical Application of Indicator Dilution Method.
中西 淳雄
1
,
小出 直
1
,
杉下 靖郎
1
Atsuo Nakanishi
1
,
Tadashi Koide
1
,
Yasuro Sugishita
1
1東京大学上田内科
1The 2nd Dept. of Internal Medicine, Faculty of Medicine, University of Tokyo.
pp.257-269
発行日 1965年4月15日
Published Date 1965/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201433
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緒言
今日稀釈法が循環機能判定上欠くべからざるものであることを疑うものはないであろう。循環血液量や心拍出最の臨床的意義と,これらの測定法としての稀釈法の重要性はすでに広く認められているが,稀釈法臨床応用の分野はこれらにとどまらず,心内シャントの診断手段としても最も敏感な方法を提供し,近年はさらに弁膜逆流量の定量法や心室容積測定法としての応用が鋭意検討されていて,一般に普及する日も遠くはないと思われる。
臨床面における稀釈法応用の歴史は指示薬稀釈曲線の基礎的分析の進歩と切りはなせず,相互に依存しながら発展してきたものである。そこでその跡を簡単にふり返ってみてよう。
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