Japanese
English
連載 呼吸機能障害を来す病態の画像・5
COPDと肺気腫
Chronic Obstructive Pulmonary Disease(COPD) and Emphysema
岩澤 多恵
1
Tae Iwasawa
1
1神奈川県立循環器呼吸器病センター放射線科
1Department of Radiology, Kanagawa Cardiovascular & Respiratory Center
pp.450-456
発行日 2014年5月15日
Published Date 2014/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404102473
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はじめに
慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease;COPD)は,長期の喫煙歴により生じた肺の炎症性疾患で,呼吸機能検査で正常に復すことのない気流閉塞を示す疾患と定義されている1).この気流閉塞は肺気腫病変と末梢気道病変の両者が様々な割合で組み合わさって起こる.したがって,個々の症例では肺気腫と気管支炎の両方が存在し,画像所見は多彩である.本稿ではCTを中心に,COPDの呼吸障害と関連する所見について述べる.近年,コンピュータを用いた画像の定量解析により,肺の機能に迫ろうとする研究が多数行われている.本稿ではそうした定量解析についても紹介したい.
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