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特集 外来診療における画像診断
胸部単純X線写真
肺気腫
Plain Chest Radiograph : Pulmonary Emphysema
松迫 正樹
1
1聖路加国際病院放射線科
pp.970-972
発行日 1995年11月15日
Published Date 1995/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414901658
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■症例
患者:70歳,男性.
以前から湿性咳があり,5月から増強し,息切れを自覚し始めた.ばち指(+).喫煙歴40本/日×50年.小児喘息の既往歴あり.両側肺底部で呼吸音の減弱.血液ガス所見は,PO275.1Torr,PCO235.2 Torr,pH7.442.Hb12.6g/dl,WBC5400/mm3.在宅酸素療法の既往はない.胸部X線写真上,肺野の透過性増強,肺血管が末梢でまばらで追いにくい,胸骨後方の含気量増加,横隔膜の下降などの所見がみられ,肺気腫が疑われた(図1,2).
CT上は,主として汎小葉性肺気腫を示す低吸収域(low attenuationarea;LAA)が広範に認められた(図3).
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