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特集 COPD治療のさらなる展開を目指す―ガイドライン第4版を巡って
COPDとCPFE(肺気腫合併肺線維症)
Chronic Obstructive Pulmonary Disease(COPD) and Combined Pulmonary Fibrosis and Emphysema(CPFE)
金澤 實
1
Minoru Kanazawa
1
1埼玉医科大学呼吸器内科
1Department of Respiratory Medicine, Saitama Medical University
pp.141-147
発行日 2014年2月15日
Published Date 2014/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404102405
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はじめに
Combined Pulmonary Fibrosis and Emphysema(CPFE)はCottinらによって提唱された疾患概念で,HRCT(高分解能CT)において上肺野の気腫と下肺野の線維化を認める臨床的症候群である1).本誌特集のメインテーマである慢性閉塞性肺疾患(COPD;chronic obstructive pulmonary disease)との関係では,病因論的にはともに喫煙と加齢を基盤として発生し,気腫化と線維化を共有病変として有するため,実際の臨床像としても共通する部分が多い.CPFEは間質性肺炎の1病型として捉えられることもあるが,COPDの延長上にも存在し,この3者は連続する疾患スペクトラムと考えられる.本稿ではCPFEをCOPDの側から考察し,その病態の本態を示したい.
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