Japanese
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特集 気管支喘息の最新の話題
呼気NO濃度と気道炎症の評価
Exhaled Nitric Oxide as a Marker of Eosinophilic Airway Inflammation
石森 絢子
1
,
熱田 了
1
Ayako Ishimori
1
,
Ryo Atsuta
1
1順天堂大学医学部呼吸器内科
1Department of Respiratory Medicine, Juntendo University School of Medicine
pp.151-158
発行日 2012年2月15日
Published Date 2012/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101886
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はじめに
呼気一酸化窒素濃度(fraction of exhaled nitric oxide;FeNO)は近年,好酸球性気道炎症の評価における有用性が指摘されているバイオマーカーである.FeNOの測定は非侵襲的であり,簡便で繰り返し測定可能できるという利点があり,的確な診断や治療効果判定に用いられている.
しかしながら,現在国内で測定できるのは大学病院や基幹施設のうちでも実験的に機器を所有している施設が中心となっており,まだ広く汎用できる状態には至っていない.本稿では,FeNO値の位置付け,測定法,意義付けに関して解説する.
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