徹底分析シリーズ 吸入麻酔法を支える理論
吸入麻酔と濃度の関係—呼気ガス濃度表示の裏の世界
坪川 恒久
1
Tsunehisa TSUBOKAWA
1
1東京慈恵会医科大学 麻酔科学講座
pp.270-275
発行日 2025年3月1日
Published Date 2025/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.134088360320030270
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麻酔科医が麻酔法を選択する場合には,静脈麻酔法(プロポフォール)がさまざまな利点をもつこと,逆に吸入麻酔薬が環境負荷になることなどから静脈麻酔法を選択する機会は増えている。しかし,研修医などの麻酔初心者にとって“簡単”なのは吸入麻酔法であろう。吸入麻酔薬の最大の利点は,濃度で投与する薬物であり,さらに濃度の実測値が表示されることである。

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