Japanese
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特集 慢性炎症と循環器疾患
NLRP3インフラマソームと動脈硬化
The Role of NLRP3 Inflammasome in Atherosclerosis
河野 肇
1
Hajime Kono
1
1帝京大学医学部内科学講座
1Department of Internal Medicine, Teikyo University School of Medicine
pp.873-882
発行日 2011年9月15日
Published Date 2011/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101778
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はじめに
血中コレステロール値と心血管病変,動脈硬化は密接な関連があることが知られて来た.コレステロールは生体にとって必要不可欠な構成成分である一方で,その過剰は心血管病変と関連し,動脈硬化病変にはコレステロール結晶が沈着していることはよく知られていた.また,本特集にもあるように,動脈硬化は炎症性病態であることも明らかとなっている.
今回われわれは,コレステロール結晶が動脈硬化におけるNLRP3インフラマソームおよびIL-1依存性慢性炎症の一端を担うことを明らかにした.
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