特集 自然免疫活性化プラットホームとなるオルガネラとそのシグナル伝達
リソソーム破裂によるインフラマソームの活性化
松沢 厚
1
,
岡田 匡央
1東北大学 大学院薬学研究科衛生化学分野
キーワード:
Calcium
,
リソソーム
,
シグナルトランスダクション
,
細胞系
,
ストレス
,
免疫系
,
JNK MAP Kinases
,
Calcium-Calmodulin-Dependent Protein Kinase Type 2
,
Inflammasomes
,
NLR Family, Pyrin Domain Containing 3 Protein
,
TGF-Beta Activated Kinase 1
Keyword:
NLR Family, Pyrin Domain-Containing 3 Protein
,
Calcium
,
Cell Line
,
Immune System
,
Lysosomes
,
Signal Transduction
,
JNK Mitogen-Activated Protein Kinases
,
Calcium-Calmodulin-Dependent Protein Kinase Type 2
,
Inflammasomes
,
MAP Kinase Kinase Kinase 7
pp.562-566
発行日 2015年5月22日
Published Date 2015/5/22
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
リソソームは感染防御のための重要なオルガネラの1つである.病原体の感染や異物の貪食が原因で惹起されるリソソーム膜の破裂は,NLRP3インフラマソームの活性化を引き起こすことが知られているが,その詳細な機構についてはよくわかっていなかった.筆者らは,リソソーム破裂が引き金となり,ストレス応答性MAPK経路の1つであるTAK1-JNK経路が活性化し,インフラマソームの活性化による免疫応答を誘導することを見いだした.本稿では,リソソーム破裂から免疫応答誘導に至るシグナル制御機構について最近の知見をもとに概説する.
Copyright © 2015, Gakken Medical Shujunsha Co., Ltd. All rights reserved.