特集 自然免疫活性化プラットホームとなるオルガネラとそのシグナル伝達
微小管によるミトコンドリアの局在制御がNLRP3インフラマソームの活性化を促進する
三澤 拓馬
1
,
審良 静男
,
齊藤 達哉
1大阪大学免疫学フロンティア研究センター 自然免疫学
キーワード:
Colchicine
,
Tubulin
,
アセチル化
,
炎症
,
微小管
,
マクロファージ
,
ミトコンドリア
,
自然免疫
,
Inflammasomes
,
NLR Family, Pyrin Domain Containing 3 Protein
,
Resveratrol
Keyword:
NLR Family, Pyrin Domain-Containing 3 Protein
,
Acetylation
,
Colchicine
,
Immunity, Innate
,
Macrophages
,
Inflammation
,
Microtubules
,
Mitochondria
,
Tubulin
,
Inflammasomes
,
Resveratrol
pp.567-570
発行日 2015年5月22日
Published Date 2015/5/22
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NLRP3インフラマソームは,炎症性サイトカイン IL-1β /18の産生を制御する自然免疫機構であり,感染防御応答においてきわめて重要な役割を担う.一方で, NLRP3インフラマソームには,過栄養に伴い生体内に蓄積した代謝物に反応して炎症を惹起し,痛風をはじめとした生活習慣病の発症を促進する「負」の側面も存在する.筆者らは, NLRP3インフラマソームの詳細な活性制御機構の解明を目指し,天然化合物ライブラリーを用いたスクリーニングを行った.本稿では,微小管によるミトコンドリアの時空間制御を介した NLRP3インフラマソーム活性化機構と,その制御法について解説したい.
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