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特集 心血管治療としての心臓リハビリテーション
デバイス治療(ICD/CRT-D)後の心臓リハビリテーション・運動療法
Cardiac Rehabilitation for the Patients with ICD/CRT-D
安達 仁
1
Hitoshi Adachi
1
1群馬県立心臓血管センター循環器内科
1Division of Cardiology, Gunma Prefectural Cardiovascular Center
pp.241-247
発行日 2011年3月15日
Published Date 2011/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101651
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はじめに
この10年,心疾患治療法の進歩は目覚しく,心不全の分野でも心保護の観点からのACE阻害薬/ARBやβ受容体遮断薬の積極的な使用,心不全治療としての心臓リハビリテーションの積極的な介入,新しいアルゴリズムの陽圧呼吸の導入,心ポンプ機能改善・不整脈治療を目指したCRT-P/CRT-Dの挿入などが一気に導入された.CRT-Dを積極的に導入した効果として心不全患者の不整脈死は減少したが,心不全重症度を含めたQOLが向上した兆しはない.QOLを改善する最も確実な治療法は心臓リハビリテーションであり,CRT-D後の心不全治療にも必須のものである.
本稿では,CRT-Dを挿入した心不全患者の心臓リハビリテーションの実施法について解説する.
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