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特集 心血管治療としての心臓リハビリテーション
慢性心不全の予後改善治療法としての運動療法
Exercise Training of Choric Heart Failure
牧田 茂
1
Shigeru Makita
1
1埼玉医科大学国際医療センター心臓リハビリテーション科
1Department of Cardiac Rehabilitation Medicine, Saitama Medical University International Medical Center
pp.233-239
発行日 2011年3月15日
Published Date 2011/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101650
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はじめに
心臓リハビリテーションの対象疾患において,かつては低心機能を有する慢性心不全(CHF)患者は運動リスクが高いということで適応から除外されていた.しかし,1980年代にはCHF患者に運動トレーニングを安全に実施でき,しかもトレーニング後明らかな運動耐容能の増加がみられたとする報告が相次いだ1,2).これらの報告では,運動トレーニングによって心機能は悪化も改善も示さなかった.以後,CHF患者に対する運動療法が安全かつ有効であるとする報告は,1990年代より多くみられるようになってきた.最近ではトレーニング効果に対する機序を解明する論文や大規模多施設共同研究による予後改善に関する報告がみられるようになっている.
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