特集 ここまで来た不整脈治療―明日からの診療に役立つ最新のアプローチ
[Chapter 5] 心室性不整脈に対するアプローチ
ICD・CRT-Dの適応
松永 泰治
1
1大阪ろうさい病院 循環器内科
キーワード:
植込み型除細動器(ICD)
,
cardiac resynchronization therapy defibrillator(CRT-D)
Keyword:
植込み型除細動器(ICD)
,
cardiac resynchronization therapy defibrillator(CRT-D)
pp.974-979
発行日 2023年11月1日
Published Date 2023/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika132_974
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
▪植込み型除細動器(ICD)は致死性心室性不整脈による心臓突然死を予防する.
▪心室内伝導障害を伴った心機能低下症例においては,心臓再同期療法(CRT)を併用した除細動器(CRT-D)を使用することがある.
▪血管内にリード留置を伴わない皮下植込み型除細動器(S-ICD)や着用型自動除細動器(WCD)も本邦で使用できる.
▪突然死予防デバイス使用患者においては一定期間運転制限が必要なことがある.
▪CRTを施行する心不全患者において,突然死予防の観点でCRT-Dがcardiac resynchronization therapy pacemaker(CRT-P)に勝る明確なエビデンスはなく,症例ごとに判断すべきである.
© Nankodo Co., Ltd., 2023