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特集 心血管治療としての心臓リハビリテーション
心肺運動負荷試験(呼気ガス分析)による運動耐容能・予後予測・運動処方
Clinical Applications of Cardiopulmonary Exercise Testing
中西 道郎
1
,
後藤 葉一
1
Michio Nakanishi
1
,
Yoichi Goto
1
1国立循環器病研究センター心臓血管内科
1Department of Cardiovascular Medicine National Cerebral and Cardiovascular Center
pp.249-257
発行日 2011年3月15日
Published Date 2011/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101652
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心疾患における運動負荷試験の有用性と禁忌
心疾患患者における運動耐容能低下は,QOL悪化の最大の要因であり,生命予後短縮と並ぶ重要な治療上の課題である.したがって,心疾患患者において運動負荷試験により運動耐容能を評価することは,診断・治療・長期管理のいずれの面でも重要である.
運動負荷試験の実施に際しては禁忌症例を知る必要があり,表1に示す.このなかで「コントロールされていない症候性心不全」とは,「肺うっ血や浮腫など体液量がコントロールされていない心不全」および「安静時呼吸困難を呈する心不全」を指す.労作時の呼吸困難は運動負荷試験の禁忌とはならず,むしろ労作時呼吸困難の程度や原因を評価するために有用である.
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