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あとがき
相澤 久道
pp.218
発行日 2011年2月15日
Published Date 2011/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101647
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「呼吸不全を来す難治性呼吸器疾患克服への取り組み」が今月号のテーマである.疾患が4つと治療が2つの計6つの論文はいずれも力作揃いであり,この分野の最近の進歩がよく分かる.この論文の並びを見ながら気がついたことがある.難治性呼吸器疾患はいずれも稀少疾患であり,それぞれの病態異常は異なるが,治療は普遍的なものである.当たり前と言えば当たり前であるが,医学は常にこの様に進歩発展してきたのではないか.個別の疾患を掘り下げて研究しながら,深く追求すればするほどそこから他へも応用できる臨床的な普遍性が生まれてくる.私が今臨床教室に籍を置き,そこで大学院生,教室員に望む研究はそのようなものである.
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