Japanese
English
特集 プロレニン―レニン・アンジオテンシン系(RAS)の最近の話題
(プロ)レニン受容体
Recent Advance in (Pro)renin Receptor Research
市原 淳弘
1
,
迫田 万里代
2
,
三戸 麻子
2
,
成田 達哉
2
,
木内 謙一郎
2
,
木田 可奈子
2
,
伊藤 裕
2
Atsuhiro Ichihara
1
,
Mariyo Sakoda
2
,
Asako Mito
2
,
Tatsuya Narita
2
,
Kenichiro Kinouchi
2
,
Kanako Bokuda
2
,
Hiroshi Itoh
2
1慶應義塾大学医学部抗加齢内分泌学講座
2慶應義塾大学医学部腎臓内分泌代謝内科
1Endocrinology & Anti-aging Medicine and Department of Internal Medicine, Keio University School of Medicine
2Division of Endocrinology, Metabolism and Nephrology, Department of Internal Medicine, Keio University School of Medicine
pp.245-251
発行日 2010年3月15日
Published Date 2010/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101437
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はじめに
2002年にヒト腎臓より(プロ)レニン受容体が発見されて以来,試験管内・培養細胞・動物実験において研究が活発に行われ,種々の病態における組織レニン・アンジオテンシン系(RAS)調節に中心的な役割を果たすことが明らかになった.しかし,人における(プロ)レニン受容体研究は少なく,特に(プロ)レニン受容体細胞内シグナルの生理的意義については未だ明らかでない.
本稿では,(プロ)レニン受容体に関するこれまでの試験管内・培養細胞・動物実験研究結果と人における(プロ)レニン受容体遺伝子解析研究結果を紹介し,最近明らかにされた(プロ)レニン受容体プロセッシングによる新たな機能の可能性ついて解説する.
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