Japanese
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特集 プロレニン―レニン・アンジオテンシン系(RAS)の最近の話題
アンジオテンシンとその関連物質
Angiotensin and the Related Components
丸山 誠代
1
,
浦田 秀則
1
Seiyo Maruyama
1
,
Hidenori Urata
1
1福岡大学筑紫病院内科第一
1Department of Cardiovascular Diseases, Fukuoka University Chikushi Hospital
pp.253-258
発行日 2010年3月15日
Published Date 2010/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101438
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はじめに
レニンの発見が1898年Tigerstedt博士により報告されて以降,レニン・アンジオテンシン(RA)系が解明され,それが高血圧の病態に深く関与していることが分かった.近年の生化学的手法によってRA系の構成因子のアミノ酸構造が解明されたため,これまでアンジオテンシン変換酵素阻害薬をはじめとする様々な薬が開発された.RA系阻害薬は降圧作用だけでなく臓器保護作用を併せ持つことから,高血圧治療ガイドライン2009では第一選択薬の一つに挙げられている.
本稿では,RA系阻害薬との関連性を含めて,RA系の生理作用とそれに関与する生理活性物質について述べる.
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