Japanese
English
特集 呼吸器疾患診断の進歩―形態と機能の系統的評価
MRおよび核医学による機能的画像診断
Pulmonary Functional Imaging by using MRI and Nuclear Medicine
大野 良治
1
,
尾西 由美子
1
,
松本 敬子
1
,
神山 久信
1
,
野上 宗伸
2
,
竹中 大祐
1
,
杉村 和朗
1
Yoshiharu Ohno
1
,
Yumiko Onishi
1
,
Keiko Matsumoto
1
,
Hisanobu Koyama
1
,
Munenobu Nogami
2
,
Daisuke Takenaka
1
,
Kazuro Sugimura
1
1神戸大学大学院医学研究科内科系講座放射線医学分野
2先端医療センターPET診療部
1Department of Radiology, Kobe University Graduate School of Medicine
2Division of Image-Based Medicine, Institute of Biomedical Research and Innovation
pp.349-356
発行日 2009年4月15日
Published Date 2009/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101234
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はじめに
肺疾患における形態診断は,主として胸部単純写真や高分解能あるいは薄層CTなどを中心に行われてきた.その一方で機能診断においては換気・血流シンチを中心とした核医学検査がその主流をなしてきた.しかし,近年のMR装置の進歩,ガドリニウム(Gadolinium;以下Gd)造影剤の使用,新たな撮像法の開発およびX線被曝を伴わないというMRI固有の利点により,呼吸器疾患における機能診断法としてのMRIの適応は確実に拡大している.
また,核医学においても機能および形態診断の融合として換気・血流シンチにおけるSPECT画像とCT画像の融合であるSPECT/CT融合画像の有用性に関しての報告も近年増加している.
本稿では,呼吸器疾患における機能診断法としての核医学およびMRIに関して最新の知見を踏まえて述べたい.
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