Japanese
English
特集 結核対策の現状を考える
結核診断の進歩
Progress in the Diagnostics of Tuberculosis
御手洗 聡
1
Satoshi Mitarai
1
1結核予防会結核研究所抗酸菌レファレンスセンター細菌検査科
1Bacteriology Division, Mycobacterium Reference Centre, Research Institute of Tuberculosis, Japan Anti-Tuberculosis Association
pp.675-684
発行日 2008年7月15日
Published Date 2008/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101068
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はじめに
結核菌は,大変にずる賢い菌である.飛沫や空気などの「飛び道具」で感染し,いったん感染が成立すると,いつ発病するかわからない.宿主が元気なうちは黙って体内に潜伏し,弱ってくるとおもむろに増殖・発病し,次の宿主に移動していく.このような菌に対するには,感染と発病のループを断ち切ることが必要であるが,そのためには迅速・確実な免疫学的および細菌学的診断が欠かせない.この項では,結核の感染から発病に至るまでを診断する方法について,近年の進歩やその臨床的価値を解説する.
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