Japanese
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Bedside Teaching
慢性心不全ガイドライン
Guideline for the Diagnosis and Management of Chronic Heart Failure
小林 茂樹
1
,
矢野 雅文
1
,
松﨑 益德
1
Shigeki Kobayashi
1
,
Masafumi Yano
1
,
Masunori Matsuzaki
1
1山口大学大学院医学系研究科器官病態内科学
1Department of Medicine and Clinical Science, Yamaguchi University Graduate of Medicine
pp.1137-1144
発行日 2007年10月15日
Published Date 2007/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100906
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はじめに
慢性心不全とは“慢性の心筋障害により心臓のポンプ機能が低下し,末梢主要臓器の酸素需要量に見合うだけの血液量を絶対的にまた相対的に拍出できない状態であり,肺または体静脈系にうっ血を来し生活機能に障害を生じた病態”である.また,慢性心不全は,交感神経系やレニン・アンジオテンシン・アルドステロン系に代表される神経内分泌系因子の修飾がかかった病態である.慢性心不全は,すべての器質的心疾患の終末的な病態で,運動耐容能の低下のため,患者生活の質(QOL)は低下し,致死的不整脈による突然死の頻度も高く,生命予後は極めて悪い.
本稿では,日本循環器学会およびACC/AHAで作成された慢性心不全のガイドラインについて概説する.
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